沖縄本島北部から日本一早い桜だより【２】～世界遺産と桜のライトアップ♪ 2015・今帰仁グスク桜まつり編～

〔 ホテル ゆがふいんＢＩＳＥ 〕

「名護さくら祭り」を楽しんだ後は、本部半島を北上して「海洋博公園」の近くにある「ホテル ゆがふいんＢＩＳＥ」にチェックイン。

那覇から日帰りできない距離ではないですが、長い時間運転するのも億劫ですし明日も別の予定を入れているので、この日はここに宿を取ります。

今回は立地と値段設定だけでホテルを選びましたが、オーシャンビューの部屋はかなり広めの和洋室。
最近多い沖縄っぽいリゾートホテルのラグジュアリー感はなく、リゾートマンションみたいでしたが、朝食付きで8,000円ちょっとのプランなのでコスパはかなりいいんじゃないかと。

（低層階だったので電線がちと邪魔ですが）バルコニーからは、海の向こうに「伊江島」も眺めることができました☆
あそこにもいつか行ってみるかな〜〜。

〔 今帰仁城跡 〕

ホテルの部屋で休憩しつつ時間調整し、夕暮れの時間に合わせて車を走らせ、やってきたのが本部町のとなりに位置する今帰仁村にある「今帰仁城跡」です。
この前に訪れた「名護中央公園」とともに、こちらも沖縄北部で有名な桜のスポット☆

入場券を買うための列の脇に、嬉しい“本日９分咲き”との桜の開花情報を示す看板が。
いや〜〜ちょうどいいタイミングでした〜。

券を買うのに少しばかり並びましたが、いよいよ城内へ入ってゆきます。

ここ「今帰仁城跡」は、13世紀末にここ本部半島の北部に築城され、琉球王朝成立以前に存在したという北山王の居城であった城跡で、世界遺産「琉球王国のグスク及び関連遺産群」の構成資産の１つであるとともに、「日本100名城」にも指定されています。

お〜〜なかなか立派な城壁が残ってますね。

この「平郎門」という石積みの門を抜けてゆくと……。

細い石畳の道の両脇が灯りに照らされ、さらにピンクの桜が道の左右に咲いています！

ここからお城の中心部である主郭にいたる「七五三の階段（参道）」と呼ばれるあたりが、「今帰仁城跡」の桜のメインスポットになります。

そして、この桜の開花に合わせて「今帰仁グスク桜まつり」が開催されていて、各種イベントが行われているのですが、その中でも１番見たかったのが、このライトアップされた世界遺産の城跡と桜のコラボレーション♪

というわけで、最優先で旅の行程に組み込みました（笑）

ではここからはしばし、夕暮れ時のお花見といきましょう☆

（今帰仁城跡の風景①）

（今帰仁城跡の風景②）

城跡に咲く桜も、やっぱりこの日の午後に名護で見たのと同じように、濃いピンク色をした“緋寒桜（ヒカンザクラ）”ですね〜。

夕暮れ近くになってだんだんと人出も多くなってきた中、さらに階段を登ってゆきます。

ちなみにこの道は昭和の時代に見学用に作られたものだそうで、たしかにお城の道としては真っ直ぐ過ぎですよね。

（今帰仁城跡の風景③）

途中でふと振り返ると、ピンク色の桜に包まれた城跡の光景が！
城の中心部に進むにつれ高くなっていくので、だんだんと眺望が良くなっていきます。

（今帰仁城跡の風景④）

お城の石垣の向こうに、陽が沈む間際の蒼い東シナ海も望めますね〜。
桜とお城のコラボを見るなら、このあたりが一番かな。

（今帰仁城跡の風景⑤）

最後にもう１枚パチリ。
空の感じからも、もう少しすれば陽が沈んでいきそうで、その前に城跡から海まで続く絵が見れてよかった〜。

石段を登りきり、さらに奥まで進んでみると……。

かつてお城に仕えた女官たち部屋があったという「御内原（うーちばる）」から、カラフルにライトアップされた城壁が望めます♪

こうして上から眺めてみると、なかなか立派な城壁が広範囲に残ってますね。
沖縄中部の世界遺産・座喜味城跡も訪れましたが、この独特の曲線を描く形が印象的。


・美ら島おきなわぶらり旅　西海岸・読谷編〜蒼い空と海の間に立つ残波岬灯台＆世界遺産・座喜味城跡〜
　http://4travel.jp/travelogue/10887885

（今帰仁城跡の風景⑥）

（今帰仁城跡の風景⑦）

しばしこの城壁を眺めていると、急にあたりが暗くなってきました｡｡｡
たしかに城跡の周囲に、明るい建物なんてなかったですけど……。

少し歩を早め、今帰仁城の中心である「主郭」へ。
って、ライトアップされているとはいえ、ほとんど何があるか分からんな。

このあたりの桜は、ポツリポツリとある感じでした。

（今帰仁城跡の風景⑧）

ひっそりと残る火の神の祠。

「主郭」を抜け、その裏手にある「志慶真門郭（しじまじょうかく）」の方にも降りてみました。
蒼くライトアップされているのが、先ほどまでいた「主郭」の城壁で、この郭の右手側に、城を守るように「志慶真川」が流れているんだとか。

（今帰仁城跡の風景⑨）

でも、ライトアップされたところ以外は本当に真っ暗で何も見えん｡｡｡
こりゃあ昼間にもう１度来てみないとダメですね。

（今帰仁城跡の風景⑩）

（今帰仁城跡の風景⑪）

こんな感じで「今帰仁城跡」の中心部をひと通り見て回った後、城跡の入口まで戻るべく、あの桜がとってもきれいに咲いていた「七五三の階段（参道）」まで行ってみると、暗闇の中に浮かび上がるライトアップされたピンクの桜が！！！

登って来た時もよかったですけど、漆黒の闇がピンクの桜をいっそう引き立てている感じがあって、とっても幻想的で美しい｡｡｡

その分人出もスゴイ数になってます（苦笑）

ここからはちと趣向を変え、「名護中央公園」でも使用した例の？マクロレンズを投入していきますか〜。

もちろんこの美しい桜をマクロで撮ってみたいっていうこともありますし、これまで使ってきた望遠ズームレンズより、単焦点のマクロレンズの方が明るいのでいいかなと。

近づいてよくよく見てみると、やっぱり花が下向きに咲くんですね。

（今帰仁城跡の風景⑫）

（今帰仁城跡の風景⑬）

華やかな感じのピンクにボケた背景だけじゃなく、真っ黒な感じの１枚も。

どっちの背景がいいのかな〜〜〜ま、両方いいってことで（笑）

（今帰仁城跡の風景⑭）

（今帰仁城跡の風景⑮）

夜景というもともと厳しい撮影環境に加え、この桜が咲いている狭い道にたくさんの花見客が集まってきてますので、かなり苦戦しましたが、艶やかなピンクの花がとっても美しい姿を楽しむことができました♪

桜のスポットを抜けた先にあった、世界遺産「今帰仁城跡」の碑。

これで訪れた沖縄の世界遺産も９か所中７か所目に。
ここまで来たら、目標はもちろん完全制覇！

あ、お城へ向かう長蛇の列が｡｡｡
桜も見頃の土曜日の夜ということで、大勢の人がここまで来ているようですね。
駐車場もなんとかギリギリセーフのタイミングでしたし。
暗くなる前に着いておいて正解でした。

このあたりで、世界遺産の城跡に現れた桜が彩る幽玄の世界ともお別れに。

桜のスポット的には、咲いているエリアはそのものは比較的狭いですが、参道の両脇に密集して植えられているので、そこから見える城壁や海と一体となった景色は素晴らしかったですね〜。
また、「今帰仁グスク桜まつり」の期間中はライトアップもしているので、闇夜に浮かび上がるピンク色の桜も大きな魅力の１つかと。

ここからホテルに戻り、明日の最後の桜に備えましょう〜。